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大改装!!ビフォーアフター!!①

大改装の工事が始まりました。

この工事は、建物の骨組みと基礎と屋根だけを残して、全面改装の計画です。

家族構成の変化に伴い、間取りの変更と外装、水周りを一新される事を決意されました。

 

もともとの間取りとしては、1階にキッチン、トイレ、浴室と和室、2階に寝室と和室が各1室あり、

1階と2階を合せて、85.7㎡(約26坪)の築32年の建物です。

ここから、1階にはLK(リビング、キッチン)と浴室とトイレ、2階には寝室と、子供部屋に変更します。

P1070111.JPG

 

 

 

 

 

まずは、解体工事がスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

天井・土壁を撤去していきます。

 
解体工事が進むにつれ普段は見えない所が見えてきました。

 
 
上の写真は、壁の土壁を撤去したところですが、外壁にカビが生えているのが分かります。

 
長年、風雨にさらされてきた外壁材は壁内で内部結露を起こしていた様です。

 
また柱と斜めの筋交がおかしい設置方法になっています。

 
通常、構造上重要な部材は欠き込みや欠損はダメですが、どうやら、柱か筋交が切られている

様子で
す。

 

他の場所の解体も進んできました。

写真は和室があった部分です。

ここでも、上と同じく構造上間違った施工が発見されました。

上の写真の正面の窓の右側の筋交ですが、よく見ると穴があけられています。

昔使用していた暖房機の排煙筒が出ていた後のようですが、明らかに筋交が傷つけられています。

そして、正面の窓の左側の筋交が交差していますが、よく見ると2本の筋交と柱が同じ箇所で交差

しています。つまり、柱または筋交が2本切られているということです。

明らかに、間違った施工で、筋交として機能していません。

問題が色々、発見されましたが、解体工事は続いています。

外壁の解体と同時にコンクリートの解体工事が始まりました。

 

 

続いて、お風呂場の様子です。

以前はタイル貼りの在来のお風呂でした。冬は床が冷たく寒い思いをされていました。

このようなお風呂は、腰高までコンクリートブロックを積み上げてその上にタイルを貼っている事が多いです。

しかし、実際に解体してみると大変な事が・・・

柱の下が長年お風呂の水にさらされ腐ってしまっていました。

もちろん反対側も同じく、こちらは土台まで腐って完全に宙に浮いた状態になっています。

木工事担当の大工さんに至急で救援要請をして応急処置で新しい柱を設置し、サポートします

こちらも仮設の柱でサポート!!

 
そしてすぐに新しい柱を設置します。

 
計画時には、見えなかった事が、徐々に明らかになってきました。

 
リフォーム工事にはこの様な出来事は珍しくありませんが・・・

 
発見したときには、やはり頭を悩ませるものです。

 
しかし、お客様の思いを形にする為、一つずつ問題を解決し、工事完成を目指していきます。

 
もうすぐ、解体工事も終わりです。次回から先ほど手助けしてもらった大工さんが活躍する

 
木工事のスタートです。まずは構造上ふさわしくない施工箇所にテコ入れして、安心して暮らして頂ける
ように補強していきます。

この続きはまた追ってご報告します。ご期待下さい。